校長挨拶

    「生徒が所属する喜びを感じる学校」づくりを目指して

     ~ 伊達緑丘高校は「地域の未来に貢献する生徒」を育成します ~

                         
  
                                                 
                                             北海道伊達緑丘高等学校長 桑 井 美 彦 


 北海道伊達緑丘高等学校のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
 伊達市は、北海道内でも雪が少なく、四季を通じて気候が温暖なことから「北の湘南」と呼ばれており、市域のすべてが「洞爺湖有珠山ジオパーク」(日本ジオパーク・世界ジオパーク認定)になっています。
 本校は、伊達市の東部・南稀府町のなだらかな土地の上に校舎があり、全日制課程普通科で男女共学の2学期制の学校です。校舎2階から見える風景は絶景です。校門側(1学年教室側)からは、「日本の地質百選」に選定されている活火山の有珠山と昭和新山、そして遙か彼方に「日本百名山」に選定されている羊蹄山を見ることができます。また、グラウンド側(2・3学年教室側)からは、内浦湾(噴火湾)と渡島半島の山々が見え、特に駒ヶ岳の雄大な姿を見ることができます。
本校は、昭和58年4月の開校以来、37年間の歴史と伝統を持つ地域に根ざした高校です。これまで5,300名ほどの生徒が本校を卒業し、地元伊達市内はもとより道内や国内外で活躍しています。
 また、本校の校訓は「創造 礼節 剛健」です。この校訓は、開校と同時に制定されました。
 この校訓は、学校教育目標にも生かされており、「創造」は、創造する力を伸ばし、進んで学ぼうとする態度を育てる。「礼節」は、礼節を重んじ、他を思いやる優しい心を育てる。「剛健」は、剛健な心身を培い、実行しようとする意欲を育てる。の意味を持っています。
 生徒は、この校訓に志を抱き、伊達緑丘高校の生徒であることに誇りを持ちながら、将来の夢の実現に向けて、勉学と部活動の両立に励み友情を育むとともに、心と身体を鍛え、社会で立派に一人立ちする未来の自分の姿を描きながら、日々明るく生き生きとした高校生活を送っています。
 平成31年度は、4月8日の入学式で127名の新入生を加え、全校生徒401名でスタートしました。
 平成31年度も、保護者や地域の皆様から期待され信頼される学校づくりを目指し、生徒一人一人に寄り添ったきめ細かな指導を手掛けるとともに、「地域の未来に貢献する生徒」を育成するため、教育活動のより一層の充実に努めてまいりますので、今後とも本校へのご支援とご協力をよろしくお願いします。



 

校長日誌

校長日誌
12
2020/01/20

火星とアンタレスの接近 ~その4~

| by 学校長
        火星とさそり座のアンタレスの接近、第四弾です。今回は、最接近日、1月18日の様子を紹介します。
 18日は、雲が全くなく快晴の状態で撮影することができましたが、撮影時の気温は、-12℃と久々に寒い中での撮影でした。
 1月5日から撮影を開始した火星とアルタイルの接近、ついに『目標』を達成することができました。
 火星は今後、3月下旬に木星と大接近、4月上旬に土星と大接近します。


写真1 火星とアンタレスの接近⑧ 2020年 1月18日(土) 05:02撮影
【撮影場所:苫小牧市錦岡海岸 ISO感度:1600 露出時間:15秒】
 ※ この写真は、撮影そのままのものです。写真の右下、白っぽく見えるのは月齢23の月の光に照らされた太平洋から立ち上る気嵐(けあらし)です。

写真2 写真1をトレミングした写真
 ※ 火星とアンタレスの位置がわかるように、写真に文字を入れています。

追加撮影1 月齢23の月   2020年 1月18日(土) 05:20撮影


【撮影場所:苫小牧市宮前町自宅前 ISO感度:400 露出時間:1/250秒】
 ※ニコン COOLPIX P900の望遠(焦点距離500mm)で撮影した月です。クレーターがはっきりと見えています。

追加撮影2 大迫力・超望遠で撮影したクレーター   2020年 1月18日(土) 05:20撮影

【撮影場所:苫小牧市宮前町自宅前 ISO感度:400 露出時間:1/250秒】
 ※ニコン COOLPIX P900の超望遠(焦点距離3000mm)で撮影した月の下部です。大迫力のクレーターが鮮明です。

09:15
2020/01/17

火星とアンタレスの接近 ~その3~

| by 学校長
    火星とさそり座のアンタレスの接近、第三弾です。今回は、1月16日と17日の様子を紹介します。
 16日は、雲も少なく接近の様子を撮影できましたが、17日は雲が多く、5時過ぎには曇天になりました。
 日周運動の関係で、さそり座の昇る時刻が少しずつ早くなり、5時前から粘っていたのですが、何とか、火星のみ撮影することができました。いよいよ、明日(18日)が最接近の日です。

真1 火星とアンタレスの接近⑥ 2020年 1月16日(木) 05:19撮影
【撮影場所:高校公宅広場 ISO感度:1600 露出時間:15秒】
 ※ 火星とアンタレスの位置がわかるように、写真に文字を入れています。


写真2 火星とアンタレスの接近⑦ 2020年 1月17日(金) 04:39撮影
【撮影場所:高校公宅広場 ISO感度:800 露出時間:15秒】
 ※ 火星とアンタレスの位置がわかるように、写真に文字を入れています。
 ※ アルタイルのある当たりの雲が切れることがなかったので、アルタイルの位置は予想の位置です。

追加撮影 令和2年最初の満月  2020年 1月11日(土) 18:59撮影

【撮影場所:苫小牧市宮前町自宅前 ISO感度:160 露出時間:1/500秒】
 ※1月11日は、月齢15.9ですが、今年最初の満月。新しく購入したカメラ(ニコン COOLPIX P900)で撮影しました。月の表面が鮮明です。

13:23
2020/01/15

火星とアンタレスの接近 ~その2~

| by 学校長
   火星とさそり座のアンタレスの接近、第二弾です。今回は、1月11日から15日までの様子を紹介しますが、11日、14日、15日は曇天のため接近の様子を撮影できませんでした。
 学校の方は、今日で冬季休業が終わり、明日(16日)から授業再開です。


写真1 火星とアンタレスの接近④ 2020年 1月12日(日) 05:19撮影
【撮影場所:苫小牧市錦岡海岸 ISO感度: 800 露出時間:15秒】
 ※ 火星とアンタレスの位置がわかるように、写真に文字を入れています。
 ※ 雲がなかなか切れなかったのですが、午前5時15分に突如として雲が切れようやく撮影しました。


写真2 火星とアンタレスの接近⑤ 2020年 1月13日(月) 06:10撮影
【撮影場所:高校公宅広場 ISO感度:200 露出時間:20秒】
 ※ 火星とアンタレスの位置がわかるように、写真に文字を入れています。
 ※ この日も雲が多く、粘って粘ってようやく撮影した一枚です。午前6時を過ぎると日の出が近づき東の空が薄明するので、高感度だと写真が真っ白になるためISO感度を低くしています。

10:01
2020/01/10

火星とアンタレスの接近 ~その1~

| by 学校長
  1月の中旬(18日)ごろ、明け方の南東の低空で、火星とさそり座のアンタレスが接近して見えます。両星とも赤色に輝く星なのでとても見つけやすいです。
 アンタレスは、さそり座のα星で恒星なので、天球上の位置は変わりませんが、火星は太陽の周りを公転する惑星なので、天球上の位置が毎日変わります。
 1月5日より両星の接近の様子を撮影し始めました。曇りや雪で星空が見えない日もあるかもしれませんが、18日の最接近の日を目指して、撮影したいと思っています。

 2つの星が並ぶ光景は、とても印象的と言えるでしょう。

写真1 火星とアンタレスの接近① 2020年 1月 5日(日) 05:53撮影
【撮影場所:苫小牧市錦岡海岸 ISO感度:1600 露出時間:13秒】
 ※ 火星とアンタレスの位置がわかるように、写真に文字を入れています。


写真2 火星とアンタレスの接近② 2020年 1月 9日(木) 05:39撮影
【撮影場所:高校公宅広場 ISO感度:1600 露出時間:20秒】
 ※ 火星とアンタレスの位置がわかるように、写真に文字を入れています。


写真3 火星とアンタレスの接近③ 2020年 1月10日(金) 05:37撮影
【撮影場所:高校公宅広場 ISO感度:1600 露出時間:15秒】
 ※ 火星とアンタレスの位置がわかるように、写真に文字を入れています。

08:15
2019/11/29

ISSと流星

| by 学校長
    11月28日(木)午後5時10分に撮影したISS(国際宇宙ステーション)の軌跡と突如出現した流星の様子です。
 ISSの出現時刻が分かっていたので、いつもどおりにその軌跡を撮影していましたが、突如とても明るく輝く流星が見え、その軌跡をカメラに収めることができました。
 流星は、いつも決まった時期に現れる流星群といつ現れるか分からない流星群に属さない散在流星に分けられます。今回、目撃した流星は、散在流星の一つと言えます。
 散在流星は、いつどの方向から出現するか分かりません。それを目撃しカメラに収めることができ、「天体観測をやっててよかった。」と、つくづく思いました。

ISSと流星  2019年11月28日(木) 17:10撮影
【撮影場所:高校バス停前の畑の空き地 ISO感度:800 露出時間:30秒】
※写真の上部の直線がISS(国際宇宙ステーション)の30秒間の軌跡、写真中央下部の直線が突如現れた流星(目視でマイナス3等星程度)、写真の中央には北斗七星が見えている
08:47
2019/11/28

明け方の水星と火星

| by 学校長
    今日、11月28日(木)午前5時31分に撮影した水星と火星です。
 地球の内側を公転している水星は見かけ上、太陽から大きく離れることがないので、日の出前の東の空か日の入り後の西の空にしか見えません。太陽から最も西側に離れる『西方最大離角』の前後に日の出前の東の空に見え、今日がその『西方最大離角』の日です。水星の右斜め上には、火星が見えています。火星は、現在、おとめ座の中を移動中(順行)です。
 25日の「校長日誌」では、夕方の西空で見られる三つの惑星(金星・木星・土星)を紹介しました。今回の二つの惑星(水星・火星)と合わせて、肉眼で見ることのできる五つの惑星全てを見ることができますので、晴れた日の明け方の東空と夕方の西空に注目してください。ただし、水星が見えるのは、12月中旬までです。

水星と火星  2019年11月28日(木) 05:31撮影
【撮影場所:高校公宅前広場 ISO感度:1600 露出時間:20秒】
※写真の中央の下、雲と雲の間に見えるの星が水星、その右斜め上に見える星が火星、さらにその右斜め上雲の中に見える星がおとめ座のα星スピカ、写真の右上に見える星がうしかい座のα星アークトゥルス
08:39
2019/11/25

金星と木星の大接近 ~ さらに土星まで見える(西空に三惑星の共演)

| by 学校長
    現在、夕方の南西の空で金星(宵の明星)と木星が接近して見えています。昨日の11月24日に、二つの惑星は大接近(満月3個分ほどの間隔まで)しました。23日と24日の接近の様子を写真撮影しました。
 写真1は、23日の様子です。また、写真2は、24日の様子です。
 惑星は、太陽の周りを公転しているので、地球から見た見かけの位置は、毎日変わります。また、金星の方が公転速度が速いので、写真1と写真2をよく見てみるとおおよそ同じ時刻に撮影したのにもかかわらず、金星の位置がかなり変化していることがわかります。「一番星」の金星と木星が寄り添うように並ぶ夕景はとてもきれいなので、是非、皆さんも夕方の西空を眺めてみてください。
 なお、金星の南側には土星が見えます(写真3)。金星・木星・土星と夕方の空に三つの惑星が並んで見える姿は壮大です。この三つの惑星が並んで見えるのは、今年、2回目です。1回目は、2月の中旬に明け方の南東の空で見ることができました(写真4)。

写真1 金星と木星の接近① 2019年11月23日(土) 16:56撮影
【撮影場所:高校グラウンド ISO感度:100 露出時間:3.2秒】
 ※写真の上側の星が木星、下側の星が金星

写真2 金星と木星の接近② 2019年11月24日(日) 16:57撮影
【撮影場所:高校グラウンド ISO感度:100 露出時間:4.0秒】
 ※写真の上側の星が木星、下側の星が金星

写真3 金星・木星・土星① 2019年11月24日(日) 16:56撮影
【撮影場所:高校グラウンド ISO感度:100 露出時間:5.0秒】
 ※写真の右下の星が金星と木星、左上の星が土星

写真4 金星・木星・土星② 2019年 2月10日(日) 05:24撮影
【撮影場所:苫小牧市錦岡海岸 ISO感度:1600 露出時間:20秒】
 ※写真の中央より右側の星が木星、中央より左下の星が金星、更に左下の星が土星
  ちなみに右側にはさそり座が見えます
09:49
2019/11/13

幻想的! 満月と月暈

| by 学校長
   11月12日(火)は満月(月齢15)でした。
 写真1は、午後9時半過ぎ、雲一つない夜空に輝く満月を撮影したものです。この満月を見た人もいたと思います。満月は、とてもきれいに見えました。
 写真2は、午後11時前に撮影した月暈の様子です。午後10時を過ぎたころから、空が薄い雲に覆われ、月暈が見えてきたので撮影しました。
 月暈は、月に薄い雲がかかったとき、その周囲に光の輪が現れる大気光学現象のことです。とても幻想的に見えました。


写真1 満月(月齢15) 2019年11月12日(火) 21:34撮影
【撮影場所:高校公宅広場 ISO感度:100 露出時間:1/500秒】

写真2 月暈(つきがさ) 2019年11月12日(火) 22:51撮影
【撮影場所:高校公宅広場 ISO感度:800 露出時間:10秒】

10:55
2019/09/02

夕闇に見えた月齢1.7の細い月

| by 学校長
 9月1日(日)の日没後、西空には雲がほとんどなく、18:30ころに白くて細い月が見え始めました。この日の月齢は1.7です。19:00を過ぎると西空も暗くなり月の写真を撮るのに丁度いい状態になりました。
 写真1は、19:09に月の輪郭にピントを合わせて撮影したものをトリミングしたものです。月の表面には、はっきりとはしませんがクレータらしきものが見えています。このころになると、地球照(月が地球の光を反射してその光が地球に届き、太陽に照らされていない部分も見える現象)が見え始めました。
 写真2は、19:10に地球照が写るように露出時間を変えて撮影したものをトリミングしたものです。左側の明るい部分は、太陽の光を反射して見えている部分、それ以外の部分が地球照の部分で月全体の形を確認することができます。
 今週、西空が晴れていれば三日月の形をした月を見ることができますので、是非、見てみてください。
 なお、6日には月齢6.7の月と木星が、8日には月齢8.7の月と土星が接近して見えます。


写真1 月齢1.7の細い月(月の輪郭)  9月 1日(日) 19:09撮影  
【撮影場所:高校公宅前の道路 ISO感度:800 露出時間:1/10秒】
 ※250mm望遠で撮影後トリミングした写真です。


写真2 月齢1.7の細い月(地球照)   9月 1日(日) 19:10撮影  
【撮影場所:高校公宅前の道路 ISO感度:800 露出時間:2.5秒】
 ※250mm望遠で撮影後トリミングした写真です。
09:13
2019/07/29

スモールトラバース in 稀府岳 初登山

| by 学校長
 7月28日の午後、稀府岳(702.2m)の初登山に挑戦しました。この日の伊達市の最高気温は、28.5℃となりました。登山口から山頂まで片道約3km(コースタイム登り2時間、下り1時間)の行程です。午後1時10分、稀府岳登山口から登山を開始しました。

写真1 稀府岳登山口
 
 最初は、なだらかな林道が続いていましたが、前日まで降っていた雨のため、道は濡れており、所々ぬかるみがありました。やがて、トドマツ林となり、その後、悪路の急登が待ち受けていました。10m進んでは、休憩の繰り返しです。午後1時40分には中間地点の「お尻愛の木」(標高約420m)に何とか到着しました。全身汗だくです。

写真2 お尻愛の木(登山口から約1.5kmの地点 中間地点)

 この後も悪路の急登が続きましたが、何とか頑張り昇り続けていると、なだらかな尾根に出て、急に視界が広くなりました。稀府岳の森林限界まで来ました。(標高約450m)

写真3 森林限界(標高約450m)

 この場所で、下山してくる人から、「この先は快適に昇れますよ。」とのアドバイスをもらい、体に「カツ」を入れて登山再開です。森林限界を超えると登山道は、一面笹に覆われた斜面となりました。しかし、ガマ岩(標高560m)当たりから、再び急登となりました。

写真4 ガマ岩(標高約560m)

 心地よい風が吹く中、急登と戦いながら前方を見上げると、小さな標識が見えてきました。息を切らしながら、その場所に向かいました。その場所とは… 「前稀府岳」(標高621m)です。

写真5 前稀府岳(標高621m) 右手後方に稀府岳の山頂が見えました。

 ここからは、南稀府の街並みや校舎、伊達市の街並みや鷲別岳(室蘭岳)を見ることができました。

写真6 南稀府の街並みと本校校舎(白色のロの字型の建物) 遠方に見えるのは、黄金漁港

写真7 伊達市の街並み

写真8 鷲別岳(室蘭岳)〔中央の尖った山頂 標高911m〕 絶景です
 
 前稀府岳を過ぎると、山頂までは稜線歩きとなり、アップダウンを繰り返しながら徐々に近づいてくる山頂を目指し一歩一歩登山道を踏みながら進んでいきました。

写真9 山頂まであと少し 最後の急登が目の前に現れる

 写真ではそれほどには感じませんが、この急登は山頂に向かう最後の試練のように感じられました。そして、気力だけて進んでいき、ついに山頂の大きな標識が目の前に見えてきました。午後2時30分、稀府岳山頂に到着しました。

写真10 稀府岳(標高702.2m)山頂に到着

 こんな時、やはり最初の一言は、「ヤッター」でした。全身、汗まみれでしたが、爽快な気分になれました。登りにかかった時間は1時間20分でした。10分くらい山頂にいて、下山は40分で登山口に到着(午後3時20分)、私のスモールトラバースは終わりました。
 今日(7月29日)、校長室で昨日の登山のことを振り返ってみると、途中の急登がつらくて何度もやめようかなと思いましたが、「山頂に立つ」という目標に対して歯を食いしばって努力し頑張ったからこそ、山頂に立った時の喜びは格別でした。

  
09:34
12

入学者選抜

平成31年度入学者選抜については、以下のリンクをクリックして下さい。

平成31年度入学者選抜学校裁量等.pdf
 

今日の緑丘

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2016/01/16

「和のこころ」を基本に「情(なさけ)」の発揚を

| by 総務
 「和のこころ」を基本に「情(なさけ)」の発揚を  
                                       校長 鍵 谷 好 徳


今日社会は高度化とともに、急速な変化が進み、利便化の一方でモラルやルールなき社会とまで揶揄される時代を迎えています。国際社会では数々のテロ事件、国内でも思いやりと優しさを忘れ、幼児虐待やいじめ、親子での殺傷事件など考えられない自己中心的事件が続発しています。次の時代を担う若者達には、このような悲しむべき状況を改善して、心豊かな安心のできる社会を形成していく事が強く求められています。本来我が国は、「和」の心をもつ穏やかさを基本精神としており、日本語の中に調和、平和、温和、和室、和食、和服等々「和」という言葉を、日本を示す代名詞として使われてきていることは以前にも紹介しました。これからの若者には「和」の心を基本に「情(なさけ)」の発揚が特に必要なのではないでしょうか。自己中心的で享楽主義の者は、この心を持つことはとても難しいと思います。「情(なさけ)」とは言を飾り、姿優しくうなずいて語る上手者を示すのではなく、内面からにじみ出てくる心優しき思いやりの姿、心根の事です。その「情(なさけ)」を育てる時、我々大人自身も「どれだけ人に優しく、良い影響を与えているか、その上で若者を成長させているか」と自らに問い、反省する必要を感じています。若者の成長ぶりについては、その若者の親に真剣に問い尋ねてみることが大切です。親の「我が子が可愛い」気持ちとは別に、心から我が子に「感心」できるのであれば、まずその若者は「敬」すべきです。様々な角度から観察して、よほど優秀な若者だと思っても、その親からの信用が薄い場合は、第一級の人物とは言い切れないと思うのです。真の若者は、必ず親に対して深い「情(なさけ)」即ち孝心を持つものです。孝心なき者は如何に優秀であっても、周囲の人々は、その若者の言に耳をかす者はおりません。常に親を思う心あれば、自然に言動や行いにあらわれ、親ばかりか周囲の人々の共感を受けます。自分より弱い者、貧しい者に対して、これを蔑むような者、自己の利益ばかり図る者、美しい気分を壊して物事を成立せぬように批判ばかりしている者等々、「情(なさけ)」の苗床が荒れているところに「幸せの実」は育ちません。憎まず、侮らない心と優しく美しい心をもつ人には、「情(なさけ)」の苗が伸び上がります。親は勿論、どのような人にもいたわる気持ちを持ち、老い衰えたる人には「金銭的な幸せまでを与えられなくとも、せめて心だけでも楽しく幸せな気持ちにしてあげたい」。このような若者が増えたら、なんと素敵なことでしょうか。これからの我が国で人々が安心して暮らせる社会に向けて、「情(なさけ)」の心を育てている、心根の優しき本校生のような諸君に、夢のある未来を託したい。

 

「苦と楽と花咲く木々をよく見れば、心の植えし実の生えしなり」

「父母もその父母も我が身なり、我を愛せよ我を敬せよ」

(宮西一積著 「大地の歌」 より)


16:22

新着情報

 

パブリックスペース

令和5年3月24日(金) 伊達緑丘高校記念室 完成03/30 08:58
3月17日(金) 令和4年度胆振管内教育実践表彰授与式03/17 11:00
3月16日(木) 校内研修03/16 12:35
3月13日(月) 体育館校歌取り外し・記念室準備03/16 12:28
令和4年度 学校評価.pdf 教員評価.pdf 保護...03/16 11:27
3月1日(水) 卒業証書授与式03/08 08:46
令和4年度 第8号 (11月).pdf 令和4年度 第...01/30 14:42
〇 閉校後の各種書類発行について  令和5年4月1日以...01/30 08:19
1月20日(金) テーブルマナー講習会01/20 16:25
1月19日(木) だてラジ宅配便 ラジオ収録01/20 09:22
12月21日(水) 冬季休業前集会・ピンクシャツデー12/22 16:37
12月2日(金) アイヌモシリ上映会・福永監督講演会12/02 15:45
11月17日(木) がん教育講演会11/22 09:51
11月15日(火) がん教育事前学習11/15 17:06
10月26日(水) 避難訓練10/26 16:22
10月8日(土) 閉校記念式典10/26 15:43
9月29日(木) 強歩大会09/30 12:27
9月22日(木) 体育大会09/30 11:46
いじめ防止基本方針.pdf 生徒心得.pdf08/08 08:41
思春期講演会(7/13 5・6時間目)07/14 11:51
第40回 緑高祭07/13 14:10
~第40回緑高祭のご案内~ プログラム ・7月9日(...07/07 20:20
【 校名 】 伊達市は、「緑と太陽のまち」をキ...06/08 10:02
○本校における新型コロナウイルス感染症の発生状況をお知...06/01 08:44
件名なし06/01 08:39
1日防災学校が行われました。05/17 13:01
高体連室蘭支部壮行会が行われました。05/13 10:30
件名なし04/02 08:26
北海道伊達緑丘高等学校 Instagram運用ポリシ...04/01 11:00
上靴寄付ボランティア(回収と選別と梱包作業)03/22 13:22
DIALOGUE FOR BOSAI03/11 18:17
緑高生、進路活動に頑張っています!03/08 11:07
マナー講座を行いました‼02/01 16:29
クリスマス for 稀府小学校12/21 11:35
ベネッセ進学講演会が行われました!12/09 13:43
稀府小学校よりプルタブの贈呈を受けました!!12/08 12:46
第2回 クエイティブ・ワーカー・ミーティングを実施しました。12/06 16:29
日台オンライン異年齢文化交流会11/15 15:02
「だて市民カレッジ」で発表しました10/13 14:26
上級学校進学相談会に参加しました‼10/05 18:53
証明書交付申請書.pdf09/24 16:15
クリエーティブワーカーミーティング09/01 13:47
「検温機能付顔認証リーダー」寄贈いただきました09/01 13:39
2学年進路学習会行いました!08/01 15:27
海岸清掃を行いました07/20 12:14
学校祭②07/16 15:27
学校祭07/16 12:34
防災安否札贈呈07/05 13:59
「看護系」への進学多く05/18 12:17
スタサポ講演会&保護者向け進路講演会05/14 08:35